micro:bitは、プログラミングをして、LEDを光らせたりと実際に動く”モノ”をすぐに作ることができます。

そして、さらにセンサーを組み合わせることで様々な実験に使うこともできます!

そんなmicro:bitを使って、今回は距離を測る実験をしてみたいと思います。

超音波センサーを使用し、まるでイルカやコウモリと同じように距離を測ることができます!

micro:bitって何?

まず、micro:bitについて少し紹介していきたいと思います。

micro:bitはモノ作り体験ができるプログラミング教材

micro:bitは、イギリスのBBCが開発したマイクロコンピュータです。

教育用のプログラミング教材として作られており、小学生からでもプログラミングして動かすことができます。

LEDや温度センサー、光センサー、 加速度センサー、コンパス、無線機能など様々な機能が付いていて、プログラムで動かすことができます。

パソコンだけ使ってプログラミングすることもできますが、micro:bitのようにプログラムして実際にモノを動かすことができるとモノ作りの楽しさをより体験することができます!

【micro:bit】プログラミング必修化でも使われる!世界中で人気なプログラミング教材

micro:bitは世界中の教育機関や学校で利用されています。

例えば、イギリスでは小学校でmicro:bitが配布されて、数百万人の子どもたちがプログラミングを学んでいます。

また、アメリカやカナダ、シンガポールなど40か国以上で、プログラミング教育・STEM教育で使われています。

もちろん日本でもmicro:bitは利用されており、プログラミング教育について発信している文部科学省の「未来の学びコンソーシアム」では、プログラミング教材としてmicro:bitが紹介されています。

2020年からの小学校でのプログラミング必修化でもmicro:bitの活用が期待されています!

micro:bitと超音波センサーを使ったプログラミングをしよう!

では、早速micro:bitを使ったプログラミングをしていきたいと思います。

なお、micro:bitの簡単な使い方については、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください!

①micro:bit本体と、超音波センサーを用意しよう

micro:bitでプログラミングするためには、micro:bit本体の購入が必要になります。

また、今回は超音波センサーを使った実験を行うので超音波センサーや、micro:bitとセンサーを接続するための拡張ボードの購入も必要です。

※micro:bit本体にはLEDや温度センサー、光センサーなどいくつかのセンサーが一体になっていますが、超音波センサーは別途必要となります。

今回用意したのは、「micro:bit マイクロビット アドバンスセット」です。

micro:bit本体と、超音波センサーやスピーカーが一緒についてくるセットで、今回実験に必要な機材がすべてそろっています!(アマゾンなどで購入が可能です)

②MakeCodeエディターでプログラミングしよう

micro:bitが用意出来たら次は、プログラミングをするために、MakeCodeエディターにアクセスしていきます。

MakeCodeエディターでは、ビジュアルプログラミング言語でプログラミングでき、動作の書かれたブロックを組み合わせるだけでプログラムが作成できます。

MakeCodeエディターを開いたら「新しいプロジェクト」をクリックし、プログラミング画面にアクセスします。

③超音波センサーを使う拡張機能を追加しよう

超音波センサーを使うためには、MakeCodeエディターの機能を拡張する必要があります。

そこで、画面の検索から「高度なブロック」→「拡張機能」を選んできます。

今回使う超音波センサーは、GROVEのセンサーになりますので、検索画面に「grove」と入力していきます。

「grove」が検索できたら、クリックして拡張機能を追加します。

追加が完了すると、MakeCodeエディターで超音波センサー(grove)を使うことができるようになります。

④Aボタンを押したら、距離を計測できるようにしよう

今回作るプログラムは、Aボタンを押したらLEDにモノまでの距離を表示するようにしたいと思います。

以下のようにブロックを選択して組み合わせていきます。

  • 「入力」から ボタンAが押されたとき を選択
  • 「基本」から 数を表示 を選択
  • 「Grove」から [Grove – 超音波距離センサー] 距離(cm)を読み取る 端子P0 を選択

⑤micro:bit本体と超音波センサーを組み立てよう

それでは、micro:bitと超音波センサー、拡張ボード、電池ボックスを組み立てて準備をしていきたいと思います。

下の図のように組み立てていきます。

⑥プログラムをmicro:bitに転送しよう

ここまでできたら、プログラムをmicro:bit本体に転送していきます。

プログラム名を「超音波センサー」として、保存ボタンを押してmicro:bitに転送します。

Aボタンを押して、LEDが光って数字が表示されるようになったら、プログラミングの完成です!

⑦超音波センサーでモノまでの距離を測ってみよう

それでは、モノまでの距離を測っていってみたいと思います。

※電池ボックスをONするので、パソコンとmicro:bitの接続は外しても大丈夫です。

測ったのは、床から天井までの距離です。

micro:bitを床に置いて、超音波センサーが天井に向くようにします。

Aボタンを押して距離を測ると、「240」と表示されましたので、床から天井まで240cmあることが分かりました。

念のため、メジャーを使って測ってみると240cmだったので、超音波センサーで距離がちゃんと測れていました!

まとめ:色々なセンサーを使ってプログラミングを楽しもう

今回は、micro:bitと超音波センサーを組み合わせたプログラミングをしました。

家の中や、公園などに持っていって色々な場所の距離を測ってみるのも面白いかもしれません。

micro:bitでは他にも様々なセンサーがあるので、それらを組み合わせてもっといろいろな実験に使うこともできます!

ぜひ、どんな応用ができるか、どんな遊びにつなげられるか考えてみると良いかもしれません!